2016年8月11日
人生は、決断の連続。その決断には、熟慮する余裕がある時もあるが、瞬時の判断を迫られる時も多い。自身の「直感」を信じるしかない、という場面を誰もが経験したことがあるだろう。
では、直感を磨くには、何が必要か。棋士の羽生善治氏は言う。「もがき、努力したすべての経験をいわば土壌として、そこからある瞬間、生み出されるものが直感なのだ」(『直感力』PHP新書)
直感は、脳のどの部分に関係するのかについて、理化学研究所が行った研究がある。プロ棋士に詰め将棋の局面を見せ、短時間で次の一手を判断してもらうというもの。結果は、習慣的な行動を記録するとされる「大脳基底核」が強く働いたという。羽生氏の言葉が裏付けられたといえる。
静岡の壮年部員は、かつて近所からのもらい火で、営む釣具店を焼失した。それも2度も。しかしその都度、再起を誓い、売り上げを最初の店から3倍に伸ばした。「ここで負けなければ、必ず変毒為薬できると直感したんです」。心が折れず、瞬時に立ち上がれた裏付けには、店の繁盛を、ずっと祈り続けてきた日頃の実践があった。
この夏も、うまずたゆまず信行学を磨きたい。いついかなる時も、絶対勝利の信心で立ち向かえる自身をつくるために。(聖)
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